弾圧と事後の経過
すっかり出遅れたので関心のある人たちは当然既に知っていると思われますが、6月14日から継続的に一週間近く続いた大阪の西成警察署前での「暴動」で、逮捕者は二十名弱にものぼり、19日には抗議活動を行っていた釜ヶ埼合同労組の稲垣委員長が別件逮捕されました。今後も、釜ヶ埼関連の救援情報など掲載され次第、転載していきたいと思います。取り急ぎ、以下転載。
暴力警官は労働者に謝れ!
「警察の取調室で、寄ってたかって暴力をふるわれた」と組合に助けを求めて来た労働者。紐で首を締め付けられたという生々しい傷跡を見せられて、知らん振りする人がいますか? 暴力をふるった警官に謝罪を求めることは当然でしょう。 ところが西成警察署は謝るどころか、逆に抗議する労働者を次々と捕まえて、警察署の中でリンチを加えているのです。「肋骨を折られた」「背中を盾で水平打ちにされた」と何人もの労働者が組合に訴えてきました。西成警察署は恐ろしい暴力警察だということがよく分かります。
http://kamapat.seesaa.net/article/101013847.html
そのうえ、大阪府警は放水車を銀座通りに出動させ、高圧の水を発射して労働者をふっ飛ばしました。直撃を受けて吹っ飛んだ労働者は、当時の記憶が飛んでしまいました。右目を潰された人もいます。
稲垣委員長の不当逮捕糾弾!
この間の抗議行動で20名近い労働者が西成警察署に不当逮捕され、昨日は組合の稲垣浩委員長も道路交通法違反容疑で大阪府警に身柄を拘束されました。
稲垣委員長を逮捕することで、取調室でのリンチ事件を闇に葬ろうと企んでいるのでしょうが、私たちはこの事件を決してうやむやにはしません。大阪府警と西成警察署の責任を追及していきます。
友人、知人が不当逮捕されたと言う人、またこの抗議行動で負傷したと言う人は、組合まで連絡してください。負傷者への対応と不当逮捕された人達の救援活動を開始しています。
団結して、大阪府警・西成警察署の暴力弾圧と闘っていきましょう。
2008年6月19日
釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館
電話 (6631)7460
今回の逮捕は直接的には騒動と結び付けられていますが、公安事件としてのこの手の弾圧は七月サミットに向けて相当神経質に行われています。問題を混同することなく、しかし、また警察の弾圧の一環として、あるいは不当な抑圧の一例として、社会的活動に対する逮捕と長期勾留という事実は問われてしかるべきだと思っております。時間が取れ次第、もうすこし反省も含めて、考えたことをまとめてエントリにする予定です。